IRISH HARP SAYAKA IKUYAMA
生山早弥香(いくやまさやか)アイリッシュ・ハープ奏者。11歳の時に独学でハープを始め、その後欧米で活躍のハープ奏者よりアイリッシュ&ケルティックハープを学ぶ。10代の頃にアイルランドに渡り、カスリーン・ロックナーン氏より、本格的にアイリッシュ・ハープを学ぶ。アイルランドで行われたアイリッシュ・ハープ・コンクールで2位入賞。愛地球博のアイルランドパビリオンにて演奏。アルバムを3枚リリース。特にセカンドアルバムは日英の音楽雑誌で高い評価を受ける。 |
Update 15th September 2023 |
本作の特徴は、原曲の大意に沿いつつ、その心や魂が失われることなく日本語へと訳され、歌われていること。メロディを伴って歌われるその歌詞は、まるで言霊をまとったように聴き手の奥深くへと入ってきて、その行間にもケルトの風景が見えてくるようだ。「夏の名残りのバラ(庭の千草)」「スカボロー・フェア」など、多くのアーティストに歌い継がれている名曲が、新たな色彩を帯びて蘇っている。(ストレンジ・デイズ 2013年7月号 遠藤哲夫) |
ハープだけの完全ソロでケルト系伝承曲などを計13曲。しかし退屈することなく何度でも聴けるのは、1音ずつに感情の瑞々しいふくらみがあり、演奏全体が豊かなイマジネイションに満たされているからだろう。過去聴いたハープのソロ作品では最高の一枚。素晴らしい音楽家だ。(松山晋也 ミュージック・マガジン 2012年1月号) |